トレンドおっちゃん

“トレンドおっちゃん”を自称する現役外務員による、日々の相場観測と 現状の認識を書き綴っています

円、2カ月半ぶり150円接近  《あさイチ10.15》

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■ ■ 内外の市況・ニュース記事など ■ ■

◆【米国市況】S&P500種が今年46回目の新高値、ドル一時150円に接近
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-14/SLCX1UDWX2PS00?srnd=cojp-v2
・重要データの発表なく、企業決算がウォール街のセンチメント決定へ
・コロンブスデーの祝日、米国債現物取引は休場


 14日の米株式市場でS&P500種株価指数は過去最高値を更新。米経済のソフトランディング(軟着陸)を確認しようと、投資家は企業決算に目を向けている。
株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5859.85 44.82 0.77%
ダウ工業株30種平均 43065.22 201.36 0.47%
ナスダック総合指数 18502.69 159.75 0.87%
 目先は大きな経済データ発表がないため、ウォール街のセンチメントは企業決算が主導するとみられる。S&P500種は今年46回目の過去最高値更新となった。第3四半期決算の予想が下方修正されたことに投資家は動じず、今回の決算シーズンも嬉しいサプライズをもたらすと読んでいることがうかがわれる。
 リソルツ・ウェルス・マネジメントのキャリー・コックス氏は「最近のウォール街はコーポレートアメリカを過小評価している」と指摘する。「今の環境では予測は難しい。相場上昇に対して若干の懐疑的な見方をしても仕方がないだろう。しかし現時点で最大かつ最も代償の大きいリスクは、相場の持ち直しとその後の上昇基調を見過ごしてしまうことだと当社では今も考えている」と述べた。
 大型株ではエヌビディアが買いを集めた。アップルもアナリストの強気見通しを好感して上昇。先週大きく下げたテスラは反発した。決算発表を控えたゴールドマン・サックス・グループとシティグループはいずれも株価が上昇した。

米国債
 現物取引はコロンブスデーで休場。15日に再開される。午前の取引で先物は欧州金利につられて小幅安となった。

外為
 外国為替市場でドルは主要10通貨すべてに対して上昇し、対円では150円に迫る場面も見られた。週末に発表された中国の景気刺激策を見極めながら、連邦準備制度理事会(FRB)当局者の発言に注目する展開だった。
為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1246.84 4.04 0.33%
ドル/円 \149.72 \0.59 0.40%
ユーロ/ドル $1.0907 -$0.0030 -0.27%
米東部時間 16時45分
 ドル・円は一時0.6%高の149円98銭を付けた。150円を抜ければ8月1日以来となる。
 市場は「連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げペースだけでなく、日本銀行の政策行動も理解しようとしている」とラボバンクの外国為替戦略責任者、ジェーン・フォーリー氏(ロンドン在勤)は指摘する。「日本経済の今後は今もかなり不透明だ。この数週間の政治はその不透明感に輪をかけただけだ」と述べた。
 主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時約0.4%上昇。スイス・フランとノルウェー・クローネが特に対ドルで下げた。
 中国が発表した不動産セクターを中心とする景気対策は、強力な財政出動を伴わなかった。
 米国債市場の現物取引が休場のため、現物およびオプションの外為市場は薄い商いだった。
 ウォラー連邦準備制度理事会(FRB)理事は「中立姿勢に向けて慎重なペースでの政策進行が可能だ」と述べた。これを受けてドルは上昇幅を縮小した。
 ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁はこれより先、向こう数四半期においては「小幅な追加利下げ」が適切になる可能性が高そうだと述べていた。

原油
 ニューヨーク原油先物相場は下落。12日に行われた中国財政省の会見では、世界最大の原油輸入国である同国の消費押し上げに向けた具体的な刺激策が打ち出されなかった。
 財政省は、不動産セクターを対象に新たな支援策を講じる方針を示し、景気を下支えするため政府借り入れの拡大も示唆。ただ、市場が予想していた具体的な規模については言明しなかった。また14日発表された中国の9月の輸出は予想を大きく下回る伸びにとどまった。減速する中国経済にあって輸出の回復はこれまで明るい材料だったが、ブレーキがかかった。
 BOKファイナンシャル・セキュリティーズのシニアバイスプレジデント、デニス・キスラー氏は「中国当局から新たな刺激策に関する具体的な内容が示されなかったことで、原油需要にはさらなる打撃となった」と指摘した。
 さらに、石油輸出国機構(OPEC)が石油需要の増加見通しを下方修正したことも相場の重しとなった。
 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は前営業日比1.73ドル(2.3%)安の1バレル=73.83ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.58ドル(2%)下落し77.46ドルで引けた。


 ニューヨーク金先物相場は下落。米金融当局の利下げ見通しを巡っては不透明感が強まっている。
 10月初め以降、米連邦公開市場委員会(FOMC)の次回11月会合での利下げへの期待は後退している。金利低下は、利子の付かない金にとって強気材料と捉えられることが多い。
 ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は10.70ドル(0.4%)安の1オンス=2665.60ドルで取引を終えた。
◆円は対ドル149円台後半、米株高でリスク選好−2カ月半ぶり150円接近
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-14/SLA3VLT0AFB400?srnd=cojp-v2
◆原油価格が下落、イスラエルはイラン石油施設標的にせずとWP報道
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-14/SLD9EPT0AFB400?srnd=cojp-v2
◆世界石油需要の伸び、OPECが3カ月連続で見通し下方修正−月報
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-14/SLCFUYT0G1KW00?srnd=cojp-v2
◆中国株反発、1週間ぶり大幅高−財政支援策を市場はひとまず評価
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-14/SLBON6DWLU6800?srnd=cojp-v2

■中東・ウクライナ戦争対応でトランプ氏リード、激戦7州=調査
https://jp.reuters.com/world/us/ABXG4HTLU5ORLKCQYRDGDLCATM-2024-10-14/
■トランプ氏、イスラエル首相と「2日前」に電話 バイデン氏を批判
https://jp.reuters.com/world/us/Q4D3RI4MJ5KVDJ5W7DGPPYOJ2I-2024-10-14/
■イスラエル、レバノン北部のキリスト教徒居住地区攻撃 21人死亡
https://jp.reuters.com/world/security/2W2FDXS6NRPGREW7WEPIC45MVQ-2024-10-14/
■中国軍の演習、欧州が自制を要請 「対話による解決を」
https://jp.reuters.com/world/taiwan/LJOVZ6YLZBOL7EMZG52ZU5D2HI-2024-10-14/
■中国が超長期特別国債6兆元発行の可能性、景気刺激策の一環−財新
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-14/SLCQBNT0AFB400?srnd=cojp-v2
■中国、中東緊迫化で自制呼びかけ イスラエルと外相電話会談
https://jp.reuters.com/world/china/NM7PSXVFQVPPPE2W2T7L6TBMQY-2024-10-14/
■中国軍が台湾包囲演習、主要港・地域制圧想定 圧力さらに強化も
https://jp.reuters.com/world/taiwan/7DZUFLZCWRJWVDN4V2TY6F7564-2024-10-14/

●ウォラーFRB理事、「慎重な」ペースで利下げに対応するべきだ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-14/SLD0X9DWLU6800?srnd=cojp-v2
●ミネアポリス連銀総裁、「小幅な追加利下げ」適切に−向こう数四半期
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-14/SLCM3NT1UM0W00?srnd=cojp-v2
●中国で広義の与信が予想上回る拡大、公債発行増加後押し−9月
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-14/SLCA7KT1UM0W00?srnd=cojp-v2
●中国、9月の輸出は予想大きく下回る−成長けん引役がブレーキ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-14/SLC779DWX2PS00?srnd=cojp-v2


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今週の主な予定 《あさイチ10.14》

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■ ■ 内外の市況・ニュース記事など ■ ■

◆週明けの中国株に注目−景気刺激策巡る週末会見、インパクト欠く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-13/SLA6VUT0AFB400?srnd=cojp-v2
◆CFTC 円 投機的ネットポジション
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-jpy-speculative-positions-1614
◆CFTC ユーロ 投機的ネットポジション
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-eur-speculative-positions-1611
◆CFTC 金 投機的ネットポジション
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-gold-speculative-positions-1618
◆CFTC 原油 投機的ネットポジション
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-crude-oil-speculative-positions-1653
◆来週の主な予定 英消費者物価指数 ECBに米小売売上高 ウォラーFRB理事 日銀「市場調節に関する意見交換会」
https://fx.minkabu.jp/news/313829
・日銀が16日に「市場調節に関する意見交換会」開催、市場参加者と最近の金融市場動向などについて意見交換する
・英消費者物価と週平均賃金 ベイリー総裁はインフレ鈍化続けば、利下げ「もう少し積極的かつ大胆」になれると発言
・中国GDPに住宅販売価格、小売売上高が発表される 弱い内容となれば政府が追加景気刺激策を打ち出す可能性
・NZ消費者物価、NZ中銀副総裁・総裁補の講演 内容次第では11月50bp引き下げ観測高まるか、一部は既に75bpを予想
・ECBは利下げほぼ確実、タカ派ナーゲル氏すら利下げ支持する姿勢見せる、シュナーベル氏も利下げに反対せず
・米小売売上高に新規失業保険申請件数、NYインフレ期待 ウォラーFRB理事が経済見通しについて講演


12日(土)
 中国財政省、財政政策の強化策に関する説明会を開催(質疑応答あり)
13日(日)
 中国消費者物価指数・生産者物価指数(9月)
14日(月)
 スポーツの日祝日のため東京市場は休場
 中国貿易統計(9月)
 中国国家市場監督管理総局、国家金融監督管理総局、工業情報化部、司法省が企業支援強化について記者会見
 米NY連銀インフレ期待(9月)
 ホークスビーNZ中銀副総裁、会議出席
 ディングラ英中銀委員、討論会参加
 ナーゲル独連銀総裁、デジタルユーロについて講演
 ビルロワドガロー仏中銀総裁、フィンテックイベント出席
 ウォラーFRB理事、経済見通しについて講演(質疑応答あり)
 EU外相理事会
 コロンブスデー祝日のため米債券市場は休場
15日(火)
 衆院選公示
 ECB銀行融資調査
 英雇用統計・週平均賃金(8月)
 カナダ消費者物価指数(9月)
 米NY連銀製造業景気指数(10月)
 デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、ブルームバーグ主催イベント講演(質疑応答あり)
16日(水)
 日銀「市場調節に関する意見交換会」開催、最近の金融市場の動向などについて意見交換
 安達日銀審議委員、金融経済懇談会出席
 NZ消費者物価指数(第3四半期)
 英消費者物価指数・生産者物価指数(9月)
 シルクNZ中銀総裁補、金融政策の波及効果について講演
17日(木)
 豪雇用統計(9月)
 ECB政策金利、ラガルドECB総裁記者会見
 米小売売上高(9月)
 米新規失業保険申請件数(12日終了週)
 ウッズ英中銀副総裁、イベント出席
 EU首脳会議
18日(金)
 日本消費者物価指数(9月)
 中国GDP(第3四半期)
 中国新築住宅価格・中古住宅価格・不動産投資(9月)
 中国小売売上高・鉱工業生産・失業率(9月)
 ECB専門家予測調査
 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、マクロ経済政策展望会議出席
 アジア太平洋経済協力会議(APEC)財務相会合

■イスラエル、イラン攻撃目標を軍・エネ施設に絞り込みか 米報道
https://jp.reuters.com/world/security/WELIXHAVB5OMDPWLBOU6QW47RU-2024-10-13/
■フランス格付け見通し「ネガティブ」に、財政赤字拡大−フィッチ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-11/SL7NXST1UM0W00?srnd=cojp-v2
■ウクライナ大統領、ロ西部の戦線維持と表明 東部戦況「厳しい」
https://jp.reuters.com/world/ukraine/4Y6FCCKPDZO3ZAGDVRFKUPE254-2024-10-13/
■イスラエル軍、レバノン北部にも空爆 国連軍で新たに負傷者
https://jp.reuters.com/world/security/5ZSRPASML5J53FSUHKGT5O4CQE-2024-10-12/
■中国が不動産支援、支出拡大も示唆−今年も全人代常務委が焦点か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-12/SL815ZT0G1KW00

●中国の9月CPI上昇、予想下回る−生産者物価は24カ月連続下落
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-13/SL9UILT0AFB400?srnd=cojp-v2
●ECB、1カ月前に想定していなかった利下げか−中国GDPにも注目
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-12/SL9I9XT0AFB400?srnd=cojp-v2


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ドル、149円台−金スポットは続伸 《あさイチ10.12》

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■ ■ 内外の市況・ニュース記事など ■ ■

◆【米国市況】銀行株に買い、S&P500は再び最高値−ドル149円台
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-11/SL7JTZT1UM0W00?srnd=cojp-v2
・JPモルガンの決算好感、KBW銀行株指数は22年4月以来の高値
・無人タクシー発表のテスラは大幅安、ライドシェア銘柄は急伸


 11日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は今年45回目の過去最高値更新となった。大手銀行を皮切りに決算発表シーズンがスタート。JPモルガン・チェースの決算が安心材料となって銀行株が買われた。
株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5815.03 34.98 0.61%
ダウ工業株30種平均 42863.86 409.74 0.97%
ナスダック総合指数 18342.94 60.89 0.33%
 投資家の間では、利下げによって銀行の利益が圧迫されるとの懸念があったが、JPモルガンの7−9月(第3四半期)の純金利収入(NII)は予想外の増加となった。ウェルズ・ファーゴのNIIは前年同期比11%減と市場予想を下回ったが、同行は10−12月(第4四半期)にはNIIの落ち込みが緩やかになると見込んでいる。
 S&P500種は週間ベースでは5週連騰と、5月以来の長期上昇局面となった。 
 この日はテスラが大幅安。同社は前日に待望の無人タクシー「サイバーキャブ」のプロトタイプを発表したが、詳細にはほとんど踏み込まず、投資家の間では同社が野心的な目標をどう達成するのか懐疑的な見方が広がった。対照的に、ライドシェア大手のウーバー・テクノロジーズとリフトの株価は急伸した。

国債
 米国債相場は総じて小動き。前日に続いて2年債り利回りは低下した。
国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.40% 4.6 1.06%
米10年債利回り 4.09% 3.4 0.83%
米2年債利回り 3.95% -0.6 -0.15%
米東部時間 16時46分
 この日発表の経済指標では、9月の生産者物価指数(PPI)が前月比横ばいとなり、インフレの抑制に向けたさらなる進展が示唆された。10月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は予想外に低下。1年先のインフレ期待は2.9%と5カ月ぶりに上昇した。
 国債市場では、金融当局が年内にあと2回利下げをするかについて確信度合いがますます低下している。
 金利スワップ市場は、連邦公開市場委員会(FOMC)が11月、12月いずれかの会合で政策金利を据え置く確率を約20%織り込んでいる。予想を上回った4日の雇用統計の後でさえ、同市場は年内50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余りの利下げを織り込んでいた。

為替
 外国為替市場ではドル指数が小幅ながら続落。ただ週間ベースでは2週連続で上昇した。市場参加者は、米利下げペースが以前の想定より緩やかになるとの見方を強めている。
為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1242.80 -1.04 -0.08%
ドル/円 \149.14 \0.57 0.38%
ユーロ/ドル $1.0935 $0.0001 0.01%
米東部時間 16時46分
 ダラス連銀のローガン総裁はこの日、金利は緩やかなペースでより正常な水準に動いていくべきだとの考えをあらためて示した。
 円相場は下落し、一時1ドル=149円28銭を付けた。主要10通貨で円は最悪のパフォーマンス。
 来週の円相場は約2カ月ぶり安値圏でのもみ合いが予想される。米国で消費者物価指数(CPI)など重要指標の発表がほぼ一巡し、利下げの行方を見極める展開が続くとみられる。

原油
 ニューヨーク原油先物相場は反落。イスラエルのイランへの報復が予想され、中国が追加の景気刺激策を発表する可能性があるため、利益確定売りやポジション解消の動きが優勢になった。
 イスラエル当局者によると、10日夜に開催した安全保障閣議でイランへの報復措置が話し合われたが、決定事項はなく終わった。
 バイデン米大統領は、石油輸出国機構(OPEC)3位の産油国であるイランのエネルギー施設に対する攻撃には反対している。しかし、その可能性は残っているため、投資家は神経をとがらせている。中東情勢の混乱は価格のボラティリティーを高め、ヘッジファンドの買い越しを拡大させている。
 TP ICAPグループのエネルギー専門家、スコット・シェルトン氏は「イスラエルの報復を待っているところだが、何をするかは誰にも分からない」と発言。「トレーダーのほとんどは、報復を見越して積極的に取引するよりも、様子見に回っている」と述べた。
 米財務省の声明によると、米国は1日のイスラエルへの弾道ミサイル攻撃を受け、イランの石油・石油化学部門に対する制裁を拡大する。
 中国の藍仏安財政相は12日の記者会見で新たな財政刺激策を打ち出す可能性がある。世界最大の原油輸入国である中国での石油消費低迷と経済成長鈍化は、今年の市場心理の重荷となっている。
 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)先物11月限は29セント(0.4%)安の1バレル=75.56ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は0.5%安の79.04ドルで引けた。


 金スポット相場は続伸。PPIが前月比横ばいとなり、インフレ状況が改善しているとの見方から買いが入った。消費者マインド指数は3カ月ぶりに低下した。
 今週発表された米経済指標はまちまちで、年内の追加緩和観測が弱まっている。短期金融市場では、FOMCが11月か12月の会合で金利を据え置く確率は約20%となっている。金利低下は通常、利息を生まない金には恩恵となる。
 金は年初来で25%余り上昇。利下げ観測が最近の上昇に拍車をかけている。中央銀行の積極的な買い入れと地政学的緊張の高まりも金を支えている。中東での紛争が激化し、イスラエルがイランへの報復を計画していることも逃避需要につながっている。
 スポット価格はニューヨーク時間午後2時43分現在、1%高の1オンス=2656.79ドル。ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は37ドル(1.4%)高の2676.30ドルで引けた。
◆米利下げへの確信度合い、一段と低下−据え置き論浮上で米国債揺れる
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-11/SL71I9T0G1KW00
◆中国、最大42兆円規模の財政刺激策を発表か−投資家の期待高まる
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-11/SL5Y1MT0G1KW00

■米国、対イラン追加制裁を発表−イスラエルへの弾道ミサイル攻撃で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-11/SL7JLADWX2PS00?srnd=cojp-v2
■フランス格付け見通し引き下げ、安定的からネガティブに−フィッチ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-11/SL7NXST1UM0W00?srnd=cojp-v2
■イスラエル、レバノン首都への空爆強化−対イラン報復手段なお検討
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-11/SL79O7T0AFB400?srnd=cojp-v2
■イスラエル中部にドローン2機、レバノンから飛来 1機迎撃
https://jp.reuters.com/world/mideast/F7CMSTKQ35NVVP5DRJSBJ2YKZQ-2024-10-11/
■中国首相、「客観的」対中政策求める ミシェルEU大統領と会談
https://jp.reuters.com/world/taiwan/6I52WEIJVRPWXCNT6WNNIXPRSM-2024-10-11/
■南シナ海の平和への中国の努力尊重を、李首相が域外諸国に訴え
https://jp.reuters.com/world/taiwan/VD6RL6OWJVJNRHEWFV3ARKB6QM-2024-10-11/
■中国当局、鴻海の台湾人従業員4人を調査−贈収賄などの疑い
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-11/SL7G9VDWRGG000?srnd=cojp-v2
■フィリピン、中国とASEANに南シナ海行動規範の交渉加速要請
https://jp.reuters.com/world/taiwan/C3IUCEHZPFP3NL3EDK2SVFKE6Y-2024-10-10/

●米消費者マインド、予想外に低下−1年先インフレ期待が上昇
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-11/SL72Z5T0AFB400?srnd=cojp-v2
●ダラス連銀総裁、「緩やかな」ペースでの利下げをあらためて呼びかけ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-11/SL78VVT0G1KW00?srnd=cojp-v2
●米PPI、9月は前月比横ばい−ガソリン価格が下落
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-11/SL6YSZT0G1KW00?srnd=cojp-v2


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米CPI、予想上回る伸び 《あさイチ10.11》

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■ ■ 内外の市況・ニュース記事など ■ ■

◆【米国市況】株下落、円は対ドルで上昇−FRBの次の一手に不透明感
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL5P7ET1UM0W00?srnd=cojp-v2
・CPI予想上回る伸び、新規失業保険申請件数は1年ぶり高水準
・アトランタ連銀総裁は11月の利下げ見送りにオープンと発言

 10日の米株式相場は下落。9月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなった一方、別の統計では労働市場の減速が示され、11月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利下げを巡る議論が一段と活発化した。
株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5780.05 -11.99 -0.21%
ダウ工業株30種平均 42454.12 -57.88 -0.14%
ナスダック総合指数 18282.05 -9.57 -0.05%
 この日発表された各データは、ウォール街では衝撃的とは受け止められなかった。ただ、リセッション(景気後退)を引き起こすことなくインフレ率を目標の2%に戻すという米金融当局の課題を浮き彫りにした。9月に0.5ポイントの大幅利下げに踏み切ったFOMCが、11月は0.25ポイントの利下げにとどめるか、もしくは金利を据え置くとの議論が浮上している。
  ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁、シカゴ連銀のグールズビー総裁、リッチモンド連銀のバーキン総裁の3人はこの日、予想を上回るCPIの発表後もインフレ状況の進展について楽観的な見方を示し、利下げ継続の姿勢を示唆した。一方でアトランタ連銀のボスティック総裁はウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、11月の会合では経済見通し次第で政策金利の据え置きにもオープンだと述べた。
 CPI統計では、食品とエネルギーを除くコアCPIが前月比0.3%上昇し、前年同月比では3.3%の上昇となった。一方で先週の新規失業保険申請件数は2023年8月以来およそ1年ぶりの高水準となった。
 両統計について、モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャルのクリス・ラーキン氏は「CPIが一度わずかに市場予想を上回ったからといって、新たなインフレの波が到来したということはないが、同時に週間の新規失業保険申請件数が大幅に増加したという事実もあり、短期的に市場の不透明感が強まる可能性はある」と指摘。「今回の数字は良くなかった。だが、それにより堅調な経済成長と緩やかなインフレという大局的な見通しが覆ったわけではない」と語った。 
 LPLファイナンシャルのクインシー・クロスビー氏は「米金融当局が望む組み合わせではない」と表現。「労働市場が冷え込んでいる中で、物価が総じて上昇していることをインフレデータが示し続ければ、FOMCの次回の会合では、二大責務のうちどちらを優先するかについて、より白熱した議論が交わされることは間違いない」と述べた。

国債
 米国債相場はまちまち。政策金利動向に敏感な2年債利回りは低下した。
国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.36% 2.1 0.48%
米10年債利回り 4.06% -0.8 -0.19%
米2年債利回り 3.96% -6.0 -1.49%
米東部時間 16時45分
 債券投資家は新規失業保険申請件数の急増を受け、FOMCが11月に政策金利を0.25ポイント引き下げるという見方をいったんは強めた。ただ、午後になってアトランタ連銀総裁の発言が伝わると、その織り込みはやや後退した。
 金利スワップ市場では、11月会合で25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを実施する確率は約75%と見込まれている。失業保険統計の発表後は80%を大きく上回る水準に上昇していた。
 2024年全体では、合計43bpの利下げが現在予想されている。

為替
 ドル指数は小幅に下落。経済指標や米金融当局者発言を消化しつつ、日中は方向感に欠ける動きとなった。為替市場では、CPIよりも失業保険申請の方が強く意識されたようだ。主要10通貨では円とスイス・フランが堅調。
為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1243.84 -0.57 -0.05%
ドル/円 \148.59 -\0.72 -0.48%
ユーロ/ドル $1.0935 -$0.0004 -0.04%
米東部時間 16時45分
 ウェルズ・ファーゴのストラテジスト、アループ・チャタジー氏は「失業保険申請データは、基調的な活動が依然としてまだら模様であることを示す」と指摘。「11月の0.25ポイント利下げは確実になったと思われ、短期的にドルの勢いをいくらかそぐ可能性がある」とした。
 マネックスの外国為替トレーダー、ヘレン・ギブン氏はCPIについて、「昨日のFOMC議事要旨も踏まえると、9月の0.5ポイント利下げが実際には行き過ぎであり、ここから当局はより慎重になるとの観測を間違いなく強めることになる」とし、「スイス・フランと円が大きな勝者となったのは、ハリケーンの影響で全般的なリスク選好度が低下したためとみられる」と続けた。
 円はCPI発表直前には一時的に149円台半ばに下げる場面もあったが、その後は上昇を維持。ニューヨーク時間午後4時半現在は148円台半ばで推移している。

原油
 ニューヨーク原油先物相場は3日ぶりに上昇。イランのミサイル攻撃に対するイスラエルの報復を警戒し、買いが入った。
  イスラエルは10日夜、報復措置について協議する。ガラント国防相は9日、「イランへの攻撃は強力かつ正確で、何より驚くべきものになるだろう」と述べた。一方、イランは数千発のミサイルで反撃する用意があると警告している。
 CIBCプライベート・ウェルス・グループのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏は「市場は起こり得る展開を織り込むのに苦慮しており、週末に向け、原油は不安定な動きを続けるだろう」と予想。「不透明感が強く、上下どちらの方向にもほとんど確信が持てないため、トレーダーはうずうずしながら、おおむね様子見モードだ」と述べた。
 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)先物11月限は2.61ドル(3.6%)高の1バレル=75.85ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は3.7%高の79.40ドルで引けた。


 金スポット相場は7営業日ぶりに反発。インフレ統計と労働指標がまちまちの内容となる中、11月に0.25ポイントの利下げがあるとの見方がわずかに強まり、買いが優勢になった。
 TDセキュリティーズの商品戦略世界責任者、バート・メレク氏は「CPIとコアCPIが予想を上回ったが、失業保険申請件数は増加した。金融当局がなおハト派的でありたい状況になりつつあるのかもしれない」と指摘。「これは、全年限で実質金利が低下傾向にある可能性を示唆しており、金にとっては好材料だ」と述べた。利子の付かない金は、低金利環境の恩恵を受けることが多い。
 利下げ観測を背景に、金スポットは年初来で25%余り上昇している。中央銀行の積極的な買い入れと地政学的緊張の高まりも支援材料となっているが、中東での紛争が全面戦争に発展するのではないかとの懸念はまだ現実のものにはなっておらず、逃避需要は減退する可能性もある。
 スポット価格はニューヨーク時間午後3時12分現在、0.9%高の1オンス=2630.13ドル。ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は13.30ドル(0.5%)高の2639.30ドルで引けた。
◆債券トレーダー、11月の0.25ポイント米利下げの予想強める−雇用重視
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL57TRT0G1KW00?srnd=cojp-v2

■数十万人の雇用に影響も、トランプ氏がEV投資撤回なら=米自動車労組トップ
https://jp.reuters.com/world/us/JAQ6II5VWFLJPNOOA2CE25YQXI-2024-10-10/
■イスラエル、イランへの報復措置を協議−バイデン米政権は自制促す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL5LEKDWX2PS00?srnd=cojp-v2
■湾岸諸国、イスラエルのイラン石油施設攻撃阻止を米に要請=関係筋
https://jp.reuters.com/markets/commodities/RC5BRK6ZKZMV7HXRJ2MOFCH2DU-2024-10-10/
■NATO、年次軍事演習を今月14日に開始=事務総長
https://jp.reuters.com/world/ukraine/ZZR5IPX3JJPMNNCELX5VBCXAWQ-2024-10-10/
■独、イスラエルへの武器輸出継続へ 近く追加供給=独首相
https://jp.reuters.com/world/europe/3IHAXWTBRFPSBGYSBI6ITY4LHY-2024-10-10/
■BMWとメルセデス・ベンツの中国販売急減、高級車市場の低迷深刻化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL4U2QT0G1KX00?srnd=cojp-v2
■フィリピン、中国とASEANに南シナ海行動規範の交渉加速要請
https://jp.reuters.com/world/taiwan/C3IUCEHZPFP3NL3EDK2SVFKE6Y-2024-10-10/
■中国の李首相、石破首相に健全で安定した関係の維持を求める−新華社
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL57V4DWLU6800?srnd=cojp-v2

●米CPI、9月は予想を上回る伸び−インフレ鈍化の流れ休止
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL5476DWX2PS00?srnd=cojp-v2
・コアCPIは前月比0.3%上昇、市場予想0.2%上昇
・財のコア価格、2023年6月以降で2回目の上昇
9月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る伸びとなった。物価上昇圧力はこのところ低下傾向にあったが、今回はその動きがいったん止まった。[ 後略 ]
●米新規失業保険申請、約1年ぶり高水準−ハリケーンの影響も反映
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL551XDWRGG000?srnd=cojp-v2
●米CPIと雇用関連統計、「悪い方向」に進んだ−市場関係者の見方
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL570UT0AFB400?srnd=cojp-v2
●NY連銀総裁、金利は「時間をかけて」中立水準に引き下げるべきだ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL5B4BDWLU6800?srnd=cojp-v2
●シカゴ連銀総裁、CPI統計を過度に懸念せず−減速傾向は明らか
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL59Z3T0AFB400?srnd=cojp-v2
●11月FOMC、利下げ見送りでも問題なし=アトランタ連銀総裁
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/6UOYP3C745J2DD6PEG54T6PEBQ-2024-10-10/
●ECB当局者、利下げペースについて広く選択肢残すこと望む-議事要旨
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL52HAT0AFB400?srnd=cojp-v2
●緩和調整のタイミング、経済・物価・金融の推移次第−氷見野日銀副総裁
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL2V9MDWLU6800?srnd=cojp-v2


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ドル指数8営業日続伸、ドル円149円台に下落 《あさイチ10.10》

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■ ■ 内外の市況・ニュース記事など ■ ■

◆【米国市況】S&P500再び最高値、円は149円台に下落−CPIに焦点
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-09/SL3UC2T0G1KW00?srnd=cojp-v2
・ドル指数は8営業日続伸、FOMC議事要旨の発表後に上昇維持
・9月CPIは前月比0.1%上昇と3カ月で最小の伸び予想


 9日の米株式市場は上昇。S&P500種株価指数は5800の大台に接近し、今年44回目の過去最高値更新となった。市場の関心は10日発表の9月消費者物価指数(CPI)に移っている。
株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5792.04 40.91 0.71%
ダウ工業株30種平均 42512.00 431.63 1.03%
ナスダック総合指数 18291.62 108.70 0.60%
 業種別では、テクノロジーがこの日も相場を主導した。アップルは1.7%上昇。前日まで5営業日続伸していた半導体のエヌビディアは小反落。「ロボタクシー」発表イベントを控えるテスラは1.4%安で引けた。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)が9月17−18日に開いた会合の議事要旨が発表されたが、市場の反応は限定的。議事要旨では、0.5ポイント利下げを推進したパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が抵抗に遭い、一部の当局者は0.25ポイントの方が好ましいとの考えを示していたことが明らかになった。
 トレードステーションのデービッド・ラッセル氏は「FOMC議事要旨はかなり『退屈』とも言える内容であり、それは株式投資家にとって実際は好材料かもしれない」と語った。  
 米国のインフレは7−9月(第3四半期)の終わりに鈍化した公算が大きく、労働市場に重点を移しつつあるFRBには安心材料となりそうだ。
 10日発表の9月CPIは前月比0.1%上昇と、3カ月で最小の伸びと予想されている。前年同月比では2.3%上昇の見込みで、6カ月連続で伸びが鈍化し、2021年初頭以来最も緩やかな上昇となる見通し。  
 フォレックス・ドット・コムのマシュー・ウェラー氏は「米金融当局の焦点がインフレから労働市場に移っていることは、明日のCPIを含めインフレ関連のデータはこれまでに比べて相場を動かす要因にはなりにくいことを意味する」と指摘。「それでも、4日発表の雇用統計が目を見張る内容だっただけに、それに続く今回のCPI統計は市場のボラティリティーを招く可能性がある」と述べた。
 米株式市場は強気相場入りして丸2年を今月12日に迎えるが、ここ数年の大半の株高局面では裾野の広がりを欠いていた。次の上昇局面は、物色の裾野拡大が後押しする可能性がある。

国債
 米国債相場は下落。10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。
国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.34% 4.9 1.14%
米10年債利回り 4.07% 6.1 1.51%
米2年債利回り 4.02% 6.3 1.60%
米東部時間 16時51分
 22Vリサーチが実施した調査によれば、投資家の42%はCPI統計に対する市場の反応が「反応薄・まちまち」になると予想。「リスクオフ」の予想は32%で、「リスクオン」はわずか25%だった。
 同社創業者のデニス・デブシェール氏は「インフレについては全般的に楽観的な見方がある」と指摘。リセッション(景気後退)を予想する投資家の割合は低下している一方、金融環境を引き締める必要があると考える人の割合は6月以来の高水準に増えたと述べた。

為替
 外国為替市場では、この日もドル買いが継続。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は8営業日続伸した。主要10通貨では円の下落が目立つ。
 FOMC議事要旨で0.5ポイント利下げへの反対意見があったと明らかになった後、ドルは上昇を維持。ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)の市場戦略グローバル責任者ウィン・シン氏は「9月の0.5ポイント利下げは、7月に据え置いた分を若干取り戻す動きだったと考える多くの意見と一致する」と語った。
為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1244.41 5.09 0.41%
ドル/円 \149.31 \1.11 0.75%
ユーロ/ドル $1.0941 -$0.0039 -0.36%
米東部時間 16時51分
 一方でRBCブルーベイ・アセット・マネジメントのマーク・ダウディング最高投資責任者(CIO)は、米大統領選で候補2人がインフレを加速させるような政策を掲げていることから、米金融当局が来年利上げを余儀なくされるリスクがあると指摘した。
 円相場は、節目の水準として意識される1ドル=150円に接近しつつある。
 ノムラ・インターナショナルの通貨ストラテジスト、宮入祐輔氏は「ドル・円相場は150円に向かってじわじわ上昇しており、現在は金利差から推測される『適正価値』水準を上回っている」と指摘。「150円を超えて一段と大幅に上昇する可能性は限定的との見解に変わりはない」とリポートに記した。

原油
 ニューヨーク原油先物相場は続落。もみ合う場面が目立ったが、総じて売りが優勢になった。中国の財政政策にも注目が集まった。
 米エネルギー省の在庫統計が発表されると、原油相場はこの日の安値から下げ渋った。先週分の米原油在庫は581万バレル増加したが、8日に発表された米国石油協会(API)推計の1100万バレルほど増加しなかった。
 中東情勢の緊迫が続いていることも相場を下支えした。最新の報道では、イランがイスラエルに数千発のミサイルを発射する用意があり、攻撃された場合は経済拠点を標的にするという。
 それでも、世界最大の原油輸入国である中国の需要は、投資家にとって依然として大きな懸念材料であり、市場関係者の間では来年の供給過剰を予想する声が強まっている。
 BOKファイナンシャル・セキュリティーズのトレーディング担当シニアバイスプレジデント、デニス・キスラー氏は「現在の地政学的な状況を考えると、70ドル台前半で原油のショートポジションを積み増したいとは誰も思わないだろう」と述べた。
 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)先物11月限は33セント(0.4%)安の1バレル=73.24ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は0.8%安の76.58ドルで引けた。


 金スポット相場は6日続落。米金融当局者の発言を受け、利下げが従来考えられていたほど積極的なものにはならないとの見方が強まり、売りが続いた。
 ダラス連銀のローガン総裁は、政策金利を約20年ぶり高水準から引き下げるにあたり、より緩やかなペースでの利下げを支持していると述べた。
 スポット価格はニューヨーク時間午後3時44分現在、0.5%安の1オンス=2608.64ドル。ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は9.40ドル(0.4%)安の2626ドルで引けた。
◆中国が財政政策で12日会見−景気刺激策が焦点に、投資家期待
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-09/SL2OXWDWX2PS00

■ハリケーン「ミルトン」、フロリダ州に接近−住民600万人に避難指示
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-09/SL3U9JT0G1KW00?srnd=cojp-v2
■米大統領、レバノン被害最小化を要請 ネタニヤフ氏と電話会談
https://jp.reuters.com/world/security/734PR2277ZMNZDBOPVGMVYCSR4-2024-10-09/
■レバノン「ガザ化」容認できず、ガザ人道状況イスラエルと協議=米国務省
https://jp.reuters.com/world/us/QPVXZDX2JBNSRNOIAIKT7ENSZ4-2024-10-09/
■中国、台湾総裁の演説を軍事圧力強化に利用できない=米当局者
https://jp.reuters.com/world/taiwan/TMNV6YWNQ5MTTERTZR6BKSFQYE-2024-10-09/
■ハンガリーの対ロシア・中国政策、安全保障のリスクに=欧州委員長
https://jp.reuters.com/world/china/Z5FCCK4KDFOZJG3SUHPE3WA4EU-2024-10-09/
■来年までの戦争終結に「機会」、ゼレンスキー氏が南東欧首脳会議に出席
https://jp.reuters.com/world/ukraine/L66G5TPHHZLXZLNEJ5OQHB5DSQ-2024-10-09/
■イスラエルの対イラン報復「致命的で意表を突く」=ガラント国防相
https://jp.reuters.com/world/mideast/Z6SIOQEFVVOHDIRTNHBWAIIMYU-2024-10-09/
■パレスチナのハマスとファタハ、戦闘終結後の計画を協議
https://jp.reuters.com/world/us/HFREMHR7RVMZXMK52OOA5O4SBM-2024-10-09/
■台湾総統は「邪悪な意図」で緊張増幅、中国が批判
https://jp.reuters.com/world/taiwan/7TEF42F4TJOG5IAZFB42RHX4NA-2024-10-09/

●FOMC議事要旨:利下げ幅巡り活発な議論、大幅利下げに異論も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-09/SL3OOYDWLU6800?srnd=cojp-v2
●ダラス連銀総裁、緩やかなペースでの利下げ支持−経済の見通し不確実
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-09/SL3BHHDWRGG000?srnd=cojp-v2
●ボストン連銀総裁、0.5ポイント利下げは「賢明」だった−リスク考慮
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-09/SL3YIBT1UM0W00?srnd=cojp-v2
●来週のECB利下げ、カジミール氏が抵抗感−ウンシュ氏は慎重な見方
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-09/SL3ES5T0G1KW00?srnd=cojp-v2
●ドイツ経済予測、今年もマイナス成長へ−統一後で2度目の連続縮小か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-09/SL3BZKT1UM0W00?srnd=cojp-v2
●中国大型連休の旅行支出、コロナ禍前を下回る−追加対策の必要性示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-09/SL2AW6T0AFB400?srnd=cojp-v2


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金スポット、5日続落−ドル上昇続き 《あさイチ10.09》

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■ ■ 内外の市況・ニュース記事など ■ ■

◆【米国市況】株反発、エヌビディア5営業日続伸−ドル148円台前半
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-08/SL1ZTFT0G1KW00?srnd=cojp-v2
・「マグニフィセント・セブン」指数は1.7%上昇
・原油反落、中国追加景気刺激策の見送りで失望売り


8日の米株式相場は反発。半導体メーカーを中心にテクノロジー銘柄の上昇が相場をけん引した。大型ハイテク株の「マグニフィセント・セブン」指数は1.7%上昇した。
株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5751.13 55.19 0.97%
ダウ工業株30種平均 42080.37 126.13 0.30%
ナスダック総合指数 18182.92 259.02 1.45%
 エヌビディアは5営業日続伸。同社はこの日、「AIサミットDC」と呼ばれるワシントンでのイベントで、次世代人工知能(AI)半導体「ブラックウェル」のエネルギー効率の高さをアピールした。
 一方、エネルギー銘柄は原油安を受けて下落。米上場の中国株もさえない。中国政府が大規模な追加景気刺激策を見送ったことが嫌気された。空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチの標的となったオンラインゲーム・プラットフォーム運営会社ロブロックスは一時9%を超える下落となった。終値は2.1%安。
 パイパー・サンドラーのクレイグ・ジョンソン氏は「決算シーズンが始まるのに伴い、10月の株式相場は『揺れ動く』ことが見込まれる」と指摘。「投資家は『健全な』調整局面を利用しながらポジションを積み増すべきだ」と述べた。
 市場では米金融当局者発言も引き続き意識された。クーグラー連邦準備制度理事会(FRB)理事は、雇用の伸びや経済成長の「望ましくない」減速を避ける「バランスの取れたアプローチ」を伴いつつ、インフレ率を2%の目標に回帰させることに金融当局として引き続き重点を置くべきだとの見解を示した。アトランタ連銀のボスティック総裁は、インフレに対するリスクは低下している一方で、労働市場に対する脅威は高まっているとの見解を示した。

国債
 米国債相場は総じて小動き。米大幅利下げ観測の後退を背景にした国債売りがいったん落ち着いた。
国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.29% -1.0 -0.24%
米10年債利回り 4.01% -1.4 -0.34%
米2年債利回り 3.96% -3.3 -0.82%
米東部時間 16時43分
 ランズバーグ・ベネット・プライベート・ウェルス・マネジメントのマイケル・ランズバーグ最高投資責任者(CIO)は、国債利回りは健全な低下の後に上昇しており、債券市場での利下げ観測後退を示していると指摘。「利回りはボックス圏内で推移する公算が大きく、ここから上昇するとしても、利回り上昇が株価に悪影響を及ぼし始めるまでには十分な距離がある」と語った。
 一方、UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのマーク・ヘーフェル氏は「米経済データは、世界的な利下げサイクルへの米金融当局の貢献を終わらせるほどには強くない」と指摘。「従って、投資家は金利低下を見据えたポジションを取るべきだとの確信をわれわれは維持する」と語った。
 モハメド・エラリアン氏は、米金融政策の道筋を巡る不透明感が米国債相場のボラティリティーを高めているとの認識を示した。

為替
 外国為替市場ではドルが上昇。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は7営業日続伸し、2022年4月以来の長期連続高となった。 
為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1239.32 0.65 0.05%
ドル/円 \148.20 \0.02 0.01%
ユーロ/ドル $1.0978 $0.0002 0.02%
米東部時間 16時43分
 円相場はほぼ変わらずの1ドル=148円台前半。ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)の市場戦略グローバル責任者ウィン・シン氏は「軟調となった日本の実質賃金データは、日銀の慎重姿勢を裏付けるものだ」と述べた。

原油
 原油先物相場が反落。中国の国家発展改革委員会(発改委)が追加の大規模な景気刺激策を見送ったため、リスク回避の動きが強まった。
 発改委は今年の経済目標の達成に自信を示したが、追加刺激策を表明しなかったため、失望を誘った。
 マッコーリーのグローバル為替・金利ストラテジスト、ティエリー・ウィズマン氏は「新たな財政支出を期待していたトレーダーの失望感が、ほとんどの商品価格をこの日押し下げた」と語った。
 先週にミサイル攻撃を受けたイスラエルによるイランへの報復になお注目が集まっており、全面戦争への懸念が高まっている。イスラエルが数ある選択肢の一つとして、イランのエネルギー施設への攻撃をまだ検討しているとのNBCの報道で下げ渋る場面もあった。
 商品に特化したアンデュラン・キャピタル・マネジメントを経営するピエール・アンデュラン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「在庫が少ないため、短期的なリスクは価格上振れだ」と指摘した。
 ニューヨーク原油先物相場は6日ぶりに下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)先物11月限は3.57ドル(4.6%)安の1バレル=73.57ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は4.6%安の77.18ドルで引けた。


 金スポット相場は5日続落。ドルが上昇を続けたため、売りが優勢になった。今週に発表が予定されている米インフレ指標に市場の関心が移った。
 ブルームバーグ・ドル指数が7営業日連続で上昇し、2022年4月以降で最長の上昇局面となるなどドル高が金の魅力を低下させ、金スポットは一時1.4%下落した。
 サクソバンクの商品戦略責任者オレ・ハンセン氏は、中東情勢の緊迫を想定したロングポジションの巻き戻しも金の下落に影響していると指摘。「原油と金の地政学的リスクプレミアムの解消が主な要因だ」と語った。イスラム組織ハマスによるイスラエル急襲から1年を迎えた7日が「イスラエルの行動がないまま終わり、緊張の高まりを見込むポジションへの意欲が減退した」と述べた。
 ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)のリポートによると、現物の金を裏付けとする上場投資信託(ETF)には9月に差し引き14億ドル(約2080億円)が流入し、5カ月連続の純流入となった。この流入は北米がけん引し、欧州は純流出した唯一の地域だった。
 スポット価格はニューヨーク時間午後2時41分現在、1%安の1オンス=2615.95ドル。ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は30.60ドル(1.2%)安の2635.40ドルで引けた。
◆米利下げの道筋に不透明感、国債ボラティリティー続く−エラリアン氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-08/SL1LAUT1UM0X00?srnd=cojp-v2
◆原油10〜15ドル急騰、イスラエルがイラン攻撃すれば−アンデュラン氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-08/SL1G87T0AFB400
◆「クレイジーな」中国株の乱高下、過去最大の取引熱狂引き起こす
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-08/SL1EPGT1UM0X00?srnd=cojp-v2
・中国本土と香港の証券取引所の売買代金が記録的な高水準
・香港のハンセン指数は2008年以来の大幅下落

■米大統領、独・アンゴラ訪問を延期 大型ハリケーンに備え
https://jp.reuters.com/markets/commodities/4YL4Y55KYVI3DIA5RV5EWTSHHQ-2024-10-08/
■米国務長官、ASEAN首脳会議に代理出席 南シナ海問題など議題
https://jp.reuters.com/world/taiwan/RPYC4XLF2NP6BFEZGJYXIZU3NY-2024-10-08/
■ヒズボラの停戦支持、戦闘での劣勢を示唆=米国務省
https://jp.reuters.com/world/security/YUH4HWDZDNJWNATQRMO7ZFAUZQ-2024-10-08/
■前NATO事務総長、ミュンヘン安全保障会議議長に 来年2月就任
https://jp.reuters.com/world/ukraine/MVCWQZ26HZMSBLUNPTEOCXN2DM-2024-10-08/
■ウクライナは勝利できない、対話と停戦が必要=ハンガリー首相
https://jp.reuters.com/world/ukraine/OUWOCDCAWJM5JFMXPEVF7EAHWI-2024-10-08/
■イスラエル、地上戦拡大を示唆 レバノン南部に追加派兵へ
https://jp.reuters.com/world/security/5EDN7OUT4FPWBD2DKTOHKES62A-2024-10-08/
■中国、経済目標の達成に自信−大規模な追加景気刺激策は見送り
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-08/SL0O23T0AFB400
■中国、EV最低価格3万ユーロの妥協案提示 EUは拒否=関係筋
https://jp.reuters.com/world/china/XKUEKGANIZLQDMS3CGTAZFHZRY-2024-10-08/

●米追加利下げ想定、インフレ鈍化の確信増す=ボストン連銀総裁
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/XQQN6PVDTVI4ZMTCCPPGRL2DVI-2024-10-08/
●今後の米利下げに「バランスの取れたアプローチ」必要−FRB理事
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-08/SL0QWMT1UM0W00?srnd=cojp-v2
●アトランタ連銀総裁、インフレと雇用両面でリスクのバランス目指す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-08/SL1S8DT0AFB400?srnd=cojp-v2
●ダリオ氏、「大幅な」米利下げ想定せず−景気のバランスは比較的良好
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-08/SL1LOJT1UM0W00?srnd=cojp-v2



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米国債利回り上昇−北海ブレントが80ドル台に上昇 《あさイチ10.08》

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■ ■ 内外の市況・ニュース記事など ■ ■

◆【米国市況】ハイテク中心に株下落−国債利回り上昇、ドル148円近辺
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-07/SL054RDWRGG000?srnd=cojp-v2
・米10年債利回りは4%台に上昇−雇用統計を受けた債券売り継続
・北海ブレント80ドル台に上昇−中東情勢への懸念増大


 7日の米株式相場は下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)による大幅利下げの観測が後退する中、地政学的懸念や大型ハイテク銘柄の下落も相場を圧迫した。
株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5695.94 -55.13 -0.96%
ダウ工業株30種平均 41954.24 -398.51 -0.94%
ナスダック総合指数 17923.90 -213.95 -1.18%
 4日に発表された9月雇用統計が予想を上回る力強い内容となり、インフレの継続的な減速も見込まれる中、FOMCは11月6、7両日開催の次回会合で小幅な利下げを選択するとの見方が強まっている。短期金融市場では、年内の50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)追加利下げの可能性は排除され、25bp利下げの可能性ももはや完全には織り込まれていない。労働統計局が10日発表する9月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%上昇と、3カ月で最小の伸びと予想されている。
 モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャルのクリス・ラーキン氏は「4日発表の力強い雇用統計は、11月の50bp利下げの可能性を消滅させたようにみえるだけでなく、経済データが今後も予想以上に強い場合、政策金利が据え置かれるとの観測も浮上させている」と指摘。「ただ先週示されたように、地政学的要因を無視することはできない。中東情勢のいかなる悪化も、ボラティリティーをさらに増幅させる可能性がある」と述べた。  
 地政学的な緊張が高まればリスク回避の動きが加速する可能性があると語るのは、モーニングスターのデーブ・セケラ氏だ。「リスク回避の局面では通常はディフェンシブ銘柄へのローテーションが起きるが、現在の環境では注意が必要だ」と同氏は指摘。「ディフェンシブ銘柄の一部はすでに割高となっている。典型的なリスク回避の取引とは異なり、石油株が上昇するのではないかとみている」と語った。

国債
 米国債相場は下落。雇用統計を受けた債券売りが続き、10年債利回りは4%を上回る水準に上昇した。金融政策動向に敏感な2年債利回りは一時10bp上昇した。
国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.30% 5.4 1.28%
米10年債利回り 4.03% 5.8 1.47%
米2年債利回り 4.00% 7.4 1.87%
米東部時間 16時53分
 ゴールドマン・サックス・グループのストラテジスト、ジョージ・コール氏はリポートで「利回りの上昇を予想していたが、ある程度段階的な調整を見込んでいた」とした上で「9月の雇用統計の強さは、政策による景気抑制の度合い、ひいては利下げの幅に関する新たな議論を呼び、利回り上昇のプロセスを加速させたかもしれない」と分析した。

為替
 外国為替市場でドルはほぼ横ばい。ドル指数は前週、週ベースでは2022年9月以来の大幅高となっていた。
 ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)の市場戦略グローバル責任者ウィン・シン氏は「雇用統計が米金融政策見通しの劇的な再調整につながった」と指摘。その上で「ドルには中東の緊張激化を受けた逃避需要もある」と語った。
 BNYメロンのボブ・サベージ氏は「今週のCPIとFOMC議事要旨がリスクムードを変える主要な材料となるだろう」とリポートで指摘した。
為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1238.67 0.37 0.03%
ドル/円 \148.21 -\0.49 -0.33%
ユーロ/ドル $1.0974 $0.0000 0.00%
米東部時間 16時53分
 主要10通貨では円の上昇が目立つ。円は1ドル=148円を挟んで推移。ニューヨーク時間午前の取引では一時147円86銭を付けた。

原油
 北海ブレント原油が上昇。1バレル=80ドルを上抜き、8月以来の高値を付けた。イランのミサイル攻撃を受けて、イスラエルがイランの石油インフラを攻撃するとの観測が強まっていることが背景にある。
 ブレント原油は前週からの上昇基調を維持した。バイデン米大統領は4日、「イスラエルは攻撃に関して、まだ何をするか結論を出していない」と述べ、「私なら油田を攻撃する以外の選択肢を考えていると思う」と語った。
 CIBCプライベート・ウェルス・グループのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏は「不安が募っている」と指摘。「長く待てば待つほど懸念は強まる。ジェットコースターに乗って頂上へと向かい、落下を予測しているような状況だ」と述べた。
 中東は依然として緊張状態にあり、イスラム組織ハマスがテルアビブに向けて複数のロケット弾を発射。イスラエルは週末にガザ北部の一部地域に部隊を再び派遣した。イランの原油生産量はほぼフル稼働状態に戻っており、緊張が高まると生産が滞る可能性がある。
 ダーン・ストライブン氏らゴールドマン・サックス・グループのアナリストは、イランの原油輸出が途絶えた場合、北海ブレント先物は90ドル台に急伸する可能性があるとの見方をリポートで示した。
 ニューヨーク原油先物相場は5営業日続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)先物11月限は2.76ドル(3.7%)高の1バレル=77.14ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は3.7%高の80.93ドルで引けた。


 金相場は下落。予想を上回る米雇用統計を受け、利下げ観測が後退した。ただ金相場は、最近付けた最高値を下回る水準で底堅く推移した。
 金スポット相場は年初から約28%上昇し、史上最高値を何回も更新した。上昇基調の背景には利下げ観測があるが、中央銀行による旺盛な購入に加え、ウクライナや中東で紛争が続く中での逃避需要にも支えられている。
 商品先物取引委員会(CFTC)が4日発表したデータによると、資産運用会社の買い越しは1日時点で、3週間ぶりの低水準となった。
 サクソバンクの商品戦略責任者オレ・ハンセン氏はリポートで、「金と銀は最近の価格上昇の後、買い疲れが見られ、利益確定のための売りが出た」と指摘。「金については、地政学要因を背景にした急上昇を恐れて空売り筋が持ち高を減らした一方、長期にわたって買い持ちを維持してきた投資家が利益確定を続けたため、ロングとショートの両方のポジションが減少したことは注目に値する」と指摘した。
 スポット価格はニューヨーク時間午後2時39分現在、0.4%安の1オンス=2644.03ドル。ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は1.8ドル(0.1%)安の2666ドルで引けた。
◆10年物米国債利回り、8月以来の4%記録−雇用統計で見通し再考
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-07/SKZ9W7T0AFB400?srnd=cojp-v2
◆北海ブレント80ドル台に上昇、8月以来−中東情勢への懸念増大
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-07/SKYKB5T1UM0W00?srnd=cojp-v2
◆ゴールドマン、急騰する中国株はさらに20%上昇も−政策支援に期待
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-07/SKYWS6T1UM0W00?srnd=cojp-v2

■イスラエルのレバノン地上作戦、なお「限定的」=米国務省
https://jp.reuters.com/world/security/4AMJBAW2B5PPXPNZSCGVLWGSVU-2024-10-07/
■ハリケーン「ミルトン」、カテゴリー5に発達−フロリダ西岸に上陸か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-07/SKZL91T1UM0W00?srnd=cojp-v2
■中国ハッカー集団、米通信会社のシステムに侵入の疑い−NSAが調査
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-07/SKZWOQT0AFB500?srnd=cojp-v2
■ゴールドマン、今後1年の米リセッション確率を15%に引き下げ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-07/SKZ7MHT0AFB400?srnd=cojp-v2
■ウクライナ、ロシア産ガス輸送延長せず スロバキア首相に伝達
https://jp.reuters.com/markets/commodities/KAN6ADRYYNLBBKYM2J6VUXW6FQ-2024-10-07/
■イスラエル、北西部の一部やレバノン南部海岸への立ち入り禁止
https://jp.reuters.com/world/security/JVA5MGITHVNZJGRMLZ63FREJPQ-2024-10-07/
■石破首相、金融所得課税強化の検討は考えていない−国会で説明
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-07/SKZ3FHT0AFB400?srnd=cojp-v2

●米物価指標、労働市場重視のFRBに安心材料か−10日にCPI発表
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-06/SKX8YOT0G1KW00?srnd=cojp-v2
●ホルツマン氏、ECBのインフレ退治は終わっていない−南ドイツ新聞
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-07/SKZTW7T0G1KW00?srnd=cojp-v2


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今週の主な予定 《あさイチ10.07》

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■ ■ 内外の市況・ニュース記事など ■ ■

◆円は対ドルで149円台前半、米雇用統計受け大幅利上げ観測が後退
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-06/SKTMC4T0G1KW00?srnd=cojp-v2
◆中国株への懐疑的な見方強まる、世界トップの株高の持続性を疑問視
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-06/SKXTKAT0G1KW00?srnd=cojp-v2
◆CFTC 円 投機的ネットポジション
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-jpy-speculative-positions-1614
◆CFTC ユーロ 投機的ネットポジション
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-eur-speculative-positions-1611
◆CFTC 金 投機的ネットポジション
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-gold-speculative-positions-1618
◆CFTC 原油 投機的ネットポジション
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-crude-oil-speculative-positions-1653
◆来週の主な予定 FOMC議事録、日本実質賃金に米消費者物価 NZ中銀は50bp大幅利下げか 中国市場再開
https://fx.minkabu.jp/news/313202
・8月日本実質賃金 前回は予想に反して増加、2カ月連続プラスとなった。特別給与が大幅増加
・9月米消費者物価指数 総合では伸びやや鈍化の見込みも、コアインフレは粘着性継続か
・9月FOMC議事録 50bp大幅利下げ実施も、パウエル議長が追加利下げ急がない姿勢を示しドル買い戻される
・NZ中銀政策金利 NZIER四半期調査で物価上昇圧力が緩和、50bpの大幅利下げ観測がいっきに高まる
・中国市場が8日から再開 次週も景気刺激策が打ち出されるか、週末には9月消費者物価指数


7日(月)
 日銀支店長会議、地域経済報告(10月)
 エスクリバ・スペイン中銀総裁、イベント講演
 チポローネECB理事、デジタル決済について講演
 レーンECBチーフエコノミスト、ECB金融政策会議「金融政策、量的引き締め、インフレ」出席
 中国市場は国慶節のため休場(〜7日)
8日(火)
 日本実質賃金(8月)
 豪中銀議事録(9月24日開催分)
 ハウザー豪中銀副総裁、講演
 クーグラーFRB理事、シュナーベルECB理事、ECB金融政策会議「金融政策、量的引き締め、インフレ」出席
 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、質疑応答
 コリンズ・ボストン連銀総裁、イベント講演(質疑応答あり)
 ボスティック・アトランタ連銀総裁、米経済見通しについて講演(質疑応答あり)
 ムサレム・セントルイス連銀総裁、米経済および金融政策について講演(質疑応答あり)
 独立国家共同体(CIS)首脳会議(ロシア)
9日(水)
 臨時国会会期末衆院解散
 NZ中銀政策金利
 ケント豪中銀総裁補佐、講演
 ビルロワドガロー仏中銀総裁、イベント講演
 米FOMC議事録(9月17日-18日開催分)
 コリンズ・ボストン連銀総裁、講演(質疑応答あり)
 ボスティック・アトランタ連銀総裁、会議開会挨拶(質疑応答なし)
 ローガン・ダラス連銀総裁、世界エネルギー会議出席(質疑応答あり)
 グールズビー・シカゴ連銀総裁、イベント開会挨拶(質疑応答なし)
 デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、討論会参加(質疑応答あり)
10日(木)
 氷見野日銀副総裁、日本金融学会講演
 日本国内企業物価指数(9月)
 米消費者物価指数(9月)
 米新規失業保険申請件数(5日終了週)
 マルティン・スイス中銀副総裁、講演
 ウィリアムズNY連銀総裁、講演(質疑応答あり)
 グールズビー・シカゴ連銀総裁、イベント開会挨拶(質疑応答なし)
 バーキン・リッチモンド連銀総裁、国際貿易会議「2025年の経済見通し」講演(質疑応答あり)
 米テスラ自動運転タクシー「ロボタクシー」発表
11日(金)
 カナダ雇用統計(9月)
 米生産者物価指数(9月)
 米ミシガン大学消費者信頼感指数(10月)
 ローガン・ダラス連銀総裁、討論会参加(質疑応答あり)
 香港市場は重陽節のため休場
13日(日)
 中国消費者信頼感指数・生産者物価指数(9月)
 オアNZ中銀総裁、講演

■世界各地で反戦デモ、10月7日控え ガザ・中東戦闘に抗議
https://jp.reuters.com/world/us/IZJPAGOD7RMWBA4CLCKGAXM4AY-2024-10-06/
■トランプ氏、暗殺未遂現場で再び集会 マスク氏も投票訴え
https://jp.reuters.com/world/us/H4B7GOUDGJPMFGROXDJX4VROYU-2024-10-06/
■米韓が新協定で合意−在韓米軍の駐留経費負担
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-05/SKVJEMT0G1KW00?srnd=cojp-v2
■サウジ、アジア向け原油販売価格をバレル当たり90セント引き上げ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-06/SKYE1NT0AFB400?srnd=cojp-v2
■イスラエル、ガザとレバノンで攻撃強化−7日の急襲1周年を前に
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-06/SKXTMWT0AFB400?srnd=cojp-v2
■対イラン報復、適切なタイミングで実施 イスラエル軍報道官
https://jp.reuters.com/world/us/ASKHLB4ORZI45D4TZQVTTZRMBI-2024-10-06/
■中国発改委、漸進的経済政策を説明へ−8日に記者会見
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-06/SKXD3ST0G1KW00?srnd=cojp-v2

●米物価指標、労働市場重視のFRBに安心材料か−10日にCPI発表
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-06/SKX8YOT0G1KW00?srnd=cojp-v2
●米利下げキャンペーン、年内は終了も−力強い雇用統計受けヤルデニ氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-05/SKVCTZT1UM0W00?srnd=cojp-v2


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円が対ドルで大幅下落、一時149円− 《あさイチ10.05》

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■ ■ 内外の市況・ニュース記事など ■ ■

◆【米国市況】株と利回り上昇、市場は利下げ予想を修正−148円台後半
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-04/SKUFK1DWX2PS00?srnd=cojp-v2
・9月の米雇用統計、非農業部門雇用者数は前月比25万4000人増
・円は対ドルで大幅下落、一時1.4%安の1ドル=149円付ける

 4日の米金融市場では国債が急落。米雇用統計が市場予想を上回ったことを受け、トレーダーらは米連邦公開市場委員会(FOMC)による次の利下げ幅に関して再考を迫られた。株は上昇し、S&P500種株価指数はこの日の高値付近で引けた。雇用統計で米経済の底堅さが浮き彫りとなり、ソフトランディング期待が強まった。
国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.25% 7.3 1.74%
米10年債利回り 3.97% 12.0 3.11%
米2年債利回り 3.92% 21.4 5.79%
米東部時間 16時52分
 金融政策に敏感な米2年債利回りは一時3.93%を付けた。9月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比25万4000人増と、6カ月で最大の伸び。失業率は4.1%に低下した。11月の米利下げ幅に関するトレーダーの織り込みは現在、0.25ポイント未満となっている。

 S&P500種指数とナスダック100指数は9月19日以来の大幅高。共に、週間ベースでも小幅に値上がりした。
株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5751.07 51.13 0.90%
ダウ工業株30種平均 42352.75 341.16 0.81%
ナスダック総合指数 18137.85 219.38 1.22%
 今週は民間セクターの雇用者数や非製造業の景況指数といった雇用統計以外のデータも、米経済が力強い状態にあることを示した。
 プラント・モラン・ファイナンシャル・アドバイザーズのジム・ベアード最高投資責任者(CIO)は「雇用のデータは夏の間は相対的に弱さが続いたが、9月に関してはまさに医者(つまりこの場合FOMC)が指示した通りの内容となった」と指摘。9月の雇用統計は「最近の傾向を断ち切り、労働経済の基調的な底堅さを楽観する上での根拠を示した」と述べた。また同氏は、今回の雇用統計で経済見通しが変わるわけではないものの、投資家やFOMCが労働市場について抱いていた懸念を和らげるはずだと付け加えた。
 ただ、全ての投資家が雇用統計をポジティブに見ているわけではない。英ケンブリッジ大学クイーンズカレッジ学長のモハメド・エラリアン氏は、雇用統計はFOMCのインフレとの闘いが終わっていないことを意味するとして警告を発した。ブルームバーグテレビジョンのインタビューでエラリアン氏は、「これは単に堅調な労働市場ということではなく、これらの数字を額面通りに受け取れば、サイクル後期における強い労働市場だといえる」と発言した。

外為
 外国為替市場ではドル指数が上昇。週ベースでは2022年9月以来の大幅高となった。9月の米雇用者数の伸びが全ての市場予想を上回り、大幅利下げに対する市場の期待が後退した。円は対ドルで1%余り下落。週間では09年12月以来の大幅安となった。
 円は対ドルで1ドル=148円台後半。雇用統計の発表前は146円台半ばで推移していたが、統計に反応して下げに転じ、一時1.4%安の149円を付けた。
為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1238.30 5.38 0.44%
ドル/円 \148.68 \1.75 1.19%
ユーロ/ドル $1.0975 -$0.0056 -0.51%
米東部時間 16時53分
 市場の注目は次の重要データであるインフレ指標に移っている。
 UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのブライアン・ローズ氏は「予想より強かった雇用データに加え、物価の上昇ペースも予想を上回れば、FOMCが11月会合で利下げを見送る可能性は高まる」と述べた。
 CIBCキャピタル・マーケッツの為替戦略責任者、サラ・イン氏は「われわれは、けさの好調な非農業部門雇用者数のデータから一歩引いて、ドルをより大きな視点で捉えている」と説明。「FOMCが正常化を続ける中、ドルの長期的なトレンドは下落方向だと、われわれはなお考えている」と述べた。その上で、「非農業部門雇用者数の今後の道筋が、最終的に向こう数四半期におけるドルの下落ペースを左右することになるだろう」と分析した。

原油・金
 ニューヨーク原油先物相場は4日続伸。ただ、日中高値の水準からは上げを縮小した。イラン石油施設への攻撃を思いとどまるようバイデン米大統領がイスラエルに促したとの報道が材料となった。
 ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は一時、前日比2.5%上昇した。
 バイデン大統領は「もし私が彼らの立場だったら、油田を攻撃する以外の選択肢を考えていると思う」と記者団に語った。
 中東情勢への懸念を背景に、WTIは今週9%ほど上昇した。イスラエルとイラン、その代理勢力による戦闘が他国を巻き込む全面戦争につながるとの懸念が強まっている。 
 SEBのチーフ商品アナリスト、ビャルネ・シールドロップ氏は「最悪シナリオが現実のものとなる可能性は非常に低いが、イスラエルがイランに報復攻撃を行うとみられる中、向こう数日の動向が引き続き懸念されている」と述べた。
 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は67セント(0.9%)高の1バレル=74.38ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は43セント(0.6%)高の78.05ドルで引けた。

 金スポット相場は上下に大きく振れた後、軟調に推移した。中東情勢の緊迫化と、予想を上回った米雇用統計という2つの材料を見極めようというムードだった。
 雇用統計が力強い内容となり、市場で大幅利下げ観測が後退したことを受け、金は一時、前日比0.9%下げた。利子の付かない金は金利が低下すると買われる傾向にある。一方で金は通常、地政学的・経済的な不確実性が強まった際に選好される。逃避先資産としてのこうした需要を背景に、金スポット相場は一時プラス圏に浮上した。
 スポット価格はニューヨーク時間午後2時55分現在、0.4%安の1オンス=2646.31ドル。ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は11.40ドル(0.4%)安の2667.80ドルで引けた。
◆11月の米利下げ、50bpの織り込みゼロに−雇用統計受け米利回り急伸
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-04/SKU10IDWLU6800?srnd=cojp-v2

■バイデン氏、イスラエルに自重促す−イラン石油施設への攻撃巡り
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-04/SKUGUBT0G1KX00
■EU、中国製EVに最大45%の関税決定−貿易摩擦激化は必至
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-04/SKTQIUT1UM0W00?srnd=cojp-v2
■欧州主要3国、EUに銀行規制の緩和求める−競争力強化に焦点を
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-04/SKUAMNT0AFB400?srnd=cojp-v2
■イスラエル、ヒズボラの標的拡大−イランは条件付きで停戦支持の意向
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-04/SKU7Y9T1UM0W00?srnd=cojp-v2
■ハマス、ヨルダン川西岸の指導者死亡を確認 3日の大規模攻撃
https://jp.reuters.com/world/security/XNPJAL3Y3VLL5LVNZESXJGN6TM-2024-10-04/
■イスラエルのベイルート攻撃、ヒズボラ指導者の後継候補が狙いか 当局者
https://www.cnn.co.jp/world/35224595.html

●米雇用者数の伸び、9月は全予想上回る−失業率は4.1%に低下
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-04/SKU055DWLU6800?srnd=cojp-v2
●シカゴ連銀総裁、雇用統計「素晴らしい内容」−過度な反応には警鐘
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-04/SKU5PKT0AFB400?srnd=cojp-v2
●エラリアン氏が警告、「インフレは死んでいない」−米雇用統計好調で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-04/SKU3OIDWLU6800?srnd=cojp-v2
●サマーズ元米財務長官、9月の50bp利下げは「間違いだった」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-04/SKU8C9DWX2PS00?srnd=cojp-v2
●JPモルガンとBofA、11月の0.5ポイント利下げをもはや予想せず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-04/SKUAU4T0G1KX00?srnd=cojp-v2


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原油とドルが上昇−中東巡り懸念強まる 《あさイチ10.04》

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■ ■ 内外の市況・ニュース記事など ■ ■

◆【米国市況】株下落、指標堅調も中東巡り懸念強まる−146円台後半
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-03/SKSKG1DWLU6800?srnd=cojp-v2
・市場はイスラエルとイランの対立エスカレート懸念−原油とドル上昇
・米利下げの道筋を巡り、トレーダーは4日発表の雇用統計に注目


 3日の米国株は下落。この日は米経済指標で明るいデータが示された一方、市場では中東での対立激化を巡る懸念が強まった。原油とドルは上昇した。
株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5699.94 -9.60 -0.17%
ダウ工業株30種平均 42011.59 -184.93 -0.44%
ナスダック総合指数 17918.47 -6.65 -0.04%
 S&P500種株価指数とナスダック100指数は小幅安。午前中は大半で上げ下げを繰り返す展開となった。バイデン米大統領はこの日、イスラエルによるイラン石油施設への攻撃を支持するかどうかという記者からの問いに対し、混乱を招くような発言を行った。バイデン氏の発言を受け、市場のムードは悪化した。
 原油は大きく上昇。イスラエルがイランの主要資産を攻撃した場合にイランが反撃して対立がエスカレートし、それがさらに多くの国を巻き込み世界のエネルギー輸送に混乱が生じると、市場は懸念している。
 米国株は一時上げに転じる場面があった。午前中に米供給管理協会(ISM)が発表した9月の非製造業総合景況指数は、2023年2月以来の高水準となった。また先週の米新規失業保険申請件数は小幅な増加。レイオフ件数が限定的である状況に整合する水準となった。
 JPモルガン・チェースのアビエル・ラインハート氏は調査リポートで、ISM非製造業景況指数と失業保険統計は「共に9月は堅調だった」と指摘。新規失業保険申請件数は「総じて非常に低い水準が続いており、これは労働市場にとって明るい兆候だ」と記した。
 ステート・ストリート・グローバル・マーケッツのマクロ戦略グローバル責任者、マイケル・メットカーフ氏は、国際紛争が再び市場を動かす要因になっていると指摘。「市場が伸長しているためリバランスの圧力がかかる可能性はある。それが米国株にとってポジティブだとは私はみていない」と述べた。
 地政学的な不透明感が強まる中、市場は米経済の健全性に関するさらなる兆候を求めている。4日には9月の雇用統計が発表される。市場では失業率が4.2%で横ばい、非農業部門雇用者数は前月比15万人増が見込まれている。

 米国債は下落し、利回りは9月上旬以来の水準に上昇した。ISM非製造業景況指数が予想を上回ったほか、原油が大幅高となったことが背景。
国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.18% 4.9 1.19%
米10年債利回り 3.85% 6.5 1.72%
米2年債利回り 3.70% 6.2 1.70%
米東部時間 16時48分

 外国為替市場でドルは4日続伸。市場では、FOMCの利下げの道筋が他の主要中銀と比較してどの程度積極的なものになるのか疑問が生じ始めている。ポンドは対ドルで3週ぶり安値に下落。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、インフレが抑制された状態が続けば、同中銀は金利引き下げについてより積極的になる可能性があると述べた。
為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1232.92 3.96 0.32%
ドル/円 \146.93 \0.46 0.31%
ユーロ/ドル $1.1029 -$0.0016 -0.14%
米東部時間 16時48分
 バークレイズの為替ストラテジスト、スカイラー・モンゴメリー・コニング氏は「9月の非農業部門雇用者数で強い数字が出ればドルは上げを拡大する可能性が高い。市場がハト派寄りの織り込みを続けていることを踏まえればなおさらだ」と分析。「中東情勢の緊迫化に伴う地政学リスク回避の動きもドルの支援材料となっている」と付け加えた。
 円は対ドルで下落し、1ドル=146円台後半。ISM非製造業景況指数の発表後には一時147円台前半を付ける場面もあった。円は2日には約2%下落していた。石破茂首相が追加の利上げをするような環境に現在はないと述べたことで、売りに拍車がかかった。

 ニューヨーク原油先物相場は大幅高。イスラエルによるイランへの報復が、同国石油インフラへの攻撃を含む可能性が意識された。
 バイデン米大統領はイラン石油施設への攻撃を米国は支持するかと記者団に問われ、「それをわれわれは協議中だ」と述べた。
 ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は一時5.7%上昇し、1バレル=74ドルを超えた。WTI、北海ブレントともに終値で約1カ月ぶりの高値を付けた。
 CIBCプライベート・ウェルスのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏は「エネルギーインフラが標的として検討されていることは原油市場にとって全くの驚きというわけではないが、それに関するバイデン大統領の発言を受けて現実味が増した」と、市場の受け止め方を解説した。
 フランチェスコ・マルトチャ氏らシティグループのアナリストは、イスラエルがイランの輸出能力に対して大規模な攻撃を加えた場合、原油供給は日量150万バレル減少する可能性があるとの予測を示した。
 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は3.61ドル(5.1%)高の1バレル=73.71ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は3.72ドル(5%)高の77.62ドルで引けた。

 金スポット相場は小幅に下落。日本と英国の中銀がハト派姿勢を強めるとの見通しを受けてドルが上昇したことが、金相場を押し下げた。
 スポット価格は一時0.8%安の1オンス=2638.47ドルまで下落し、その後に下げ幅を縮小した。
 ニューヨーク時間午後3時1分現在、スポット価格は前日比1.53ドル安の2657.16ドル。一方、ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は9.50ドル(0.4%)高の2679.20ドルで引けた。
◆OPEC産油量、9月は減少 リビアの供給停止で=ロイター調査
https://jp.reuters.com/markets/commodities/K5ZOFDWX6VNF5H5OBAKPWT3GNY-2024-10-03/

■米、イスラエルのレバノン作戦を支持 紛争拡大リスクでも
https://jp.reuters.com/world/us/V6KXEE4E6NP7NHMJPWYYMVMELA-2024-10-03/
■中国国内情報求む−米CIA、SNSで中国人に呼びかけ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-03/SKQD72T0G1KW00?srnd=cojp-v2
■中東紛争の激化、世界に重大な経済的影響及ぼすリスク=IMF
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/7JOP75PXXJPRPLLJNGD4LPXFEE-2024-10-03/
■イタリア、企業の超過利潤税を計画−財政赤字縮小を目指す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-03/SKS4WPT1UM0W00?srnd=cojp-v2
■ロシア国防省、ウクライナ東部の要衝ウグレダル掌握を確認
https://jp.reuters.com/world/ukraine/UUTHO7DSAFMN3C5F5OPJ3L2SVU-2024-10-03/
■政府・日銀が共同声明に沿って緊密連携、日銀総裁が財務相らと確認
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-03/SKR9U8T0AFB400?srnd=cojp-v2
■7&iHDがセブン銀株の一部売却で非連結化を検討−関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-03/SKRD20T0AFB400?srnd=cojp-v2

●米ISM非製造業指数、予想以上に上昇−昨年2月以来の高水準
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-03/SKS9LBDWLU6800?srnd=cojp-v2
●米新規失業保険申請は低水準で推移、レイオフ限定的な状況と整合
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-03/SKS5UOT0AFB500?srnd=cojp-v2
●米製造業新規受注、8月は前月比0.2%減 予想外の減少
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/NV4MF36B6FJTZH2XNXDHTUDEZ4-2024-10-03/
●米住宅ローン、借り換え再び活発化−金利が6%近くに低下し
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-03/SKS49GT0G1KW00?srnd=cojp-v2
●シカゴ連銀総裁、金利は今後1年に「大幅に」下がる必要あると再表明
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-03/SKSJFDDWRGG000?srnd=cojp-v2
●ベイリー英中銀総裁、より「積極的」な利下げの可能性示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-03/SKRP4MT1UM0W00?srnd=cojp-v2
●日銀、金利を段階的に引き上げるべき インフレデータ正当化なら=IMF
https://jp.reuters.com/economy/bank-of-japan/WPFCWPETZBMMPKQKOV7WLOPDAA-2024-10-03/


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