トレンドおっちゃん

“トレンドおっちゃん”を自称する現役外務員による、日々の相場観測と 現状の認識を書き綴っています

前場 7・14

NY原油8月限は現在夜間セッションで78ドル台まで続伸している。イスラエルによるレバノン攻撃に反応しているものと思われる。このての材料は一過性のものに過ぎないだろうが、買い材料としてではなく、「売っていたら怖い」というセンチメントの醸成こそが厄介なのだろう。

未知のファクター

 今朝の日経新聞で6月末の株式投信残高が46兆円を超えバブル期のピークを越えたという記事があった。やはりカネ余りなんだなぁと思いながらも、われわれ日本人も資産に対する姿勢が「貯蓄」から「投資」へと欧米型に少しずつ変化してきているのだなぁと感じている。
 投信といえば、われわれ商品市場関係者にとっては、金・銀のETFの動向が気にかかる。金ETFは市場の流動性など未知数のまま見切り発車したといえる投信だがその残高が7月12日で483.18トンになっている。中国の年間金加工量(2005年現在257トンGFMS)の2倍に迫っているわけだ。しかもこの残高は(実需)としてカウントされても差し支えないもの。そしてこの残高は今回の金の550ドルまでの急落時でも増加していた。マネーの縮小というが今回の急落は低利の資金を調達してあおっていた投機マネーが縮小したのであって実需というコア部分は着実に増加していると思われる。
 問題はETFというファクターが金相場にとって未知のものだという点だろう。ほかの需給に関するファクターは長年の蓄積された数値があるため増減傾向がある程度読めるが、ETF残高はその適正値、落ち着きどころが誰にとっても未知なのである。とるにたらないものになるのか、これまでのファクターの位置付けに大きな変化をもたらすものとなるのか。その動向は特に注視してゆきたい

ガソリンが引っぱるか

金[強気]
 NY市場があっさり650ドルにのせた。東京も2,400円台にのせ、一目均衡表で見ると抵抗らしきものは見られない。売り方のほとんどが損を抱えている水準に到達しており、このまま上に走る可能性もある。反落サインがでるまで押し目買いで臨む。

白金[強気]
 金と同様、抵抗らしきものが見当たらない。反落サインがでるまで押し目買いで臨む。

エネルギー[強気]
 NY原油8月限は5月3日に高値77.08ドルをつけているが、この水準が視野に入ってくるものと思われる。ケチのつけようがない上昇トレンドに見えるのだが・・如何に。

ゴム[中立]
 一目均衡表で日柄を加味して見るならば、3−4日内に基準線を上まわる反発を見せなければ三尊天井を完成する可能性の方が強くなるように見えるのだが・・如何に。

ドル・円[弱気]
 ドルの対円相場は、6月29日の116円63銭を頂点とする三尊天井を完成していると見てとれるが・・。円の独歩高も想定している。

前場7.13

【金】
 日足を一目均衡表で見ると、ほとんど抵抗らしきのもが見られない。唯一遅行線が基準線の付近にきているぐらい。雲近辺までの下振れを考えた上で押し目買いか。

【白金】
 同じく抵抗らしきものが見当たらない。金と同様な下振れを考慮した上で買いか。

【エネルギー】
 典型的な買いの形に見える。NY原油は77ドル近辺が視野に入っていると見ているのだが。
 
【ゴム】
 本格的な出直りにはなお多くの関門がある。安易に強気にはなれない。

売ったら怖い相場に?

 前場のコメントからさほどの変化もなしといったところ。金、白金について昨日まで[やや弱気]としていたが、[やや強気]に寝返ります。寝返らざるを得ない。
 一目均衡表で一旦雲を割り込んでいた銘柄の多くが雲の上・下限あるいはその近辺まで上昇してきている。雲を完全に上まわるにはなお紆余曲折が考えられよう。白金など雲の上限付近でマドを空けている。
 この時期、ガソリンの価格動向も今後のインフレ圧力に大きなインパクトを与えると考えられ、注視してゆかねばならない。
 それにしても、もう、「売ったら怖い相場」になるというのだろうか?

前場7・12

【金】
 戻り高値更新。雲の上限付近に位置している。雲を完全に抜け切るまでにはブレも考えられるが、強い相場だ。

【白金】
 一気に雲の上に飛びぬけている。7月3日の高値4,547円を上抜くと上げ足を加速することも考えられる。一方で雲の上限付近までの下振れも考えておく必要がある。

【エネルギー】
 今晩の週間石油統計によっては一段の上昇が考えられるか?

【ゴム】
 雲の上限付近。いまだ転換線・基準線の下に位置。まだ一気には上げきれないものと観る。基準線を早期に抜けるかどうか。

意外に強い?

金[やや弱気]
 昨日の陰線を打ち消すような陽線となっている。明日は、昨日の高値2,345円を終り値で上まわるなら再び上昇の可能性が高まると思われる。

白金[やや弱気]
 金と同様昨日の陰線を打ち消すような陽線となった。日々線が再び転換線及び雲の上に顔を出している。本日終り値で昨日の高値4,473円を上抜くようなら再び買転換かと注目していたが引け間際に少し売られた。明日は終わり値で本日の高値4,475円を上まわるなら再び買ってみたい。

エネルギー[やや強気]
 思い込みの範疇でしかないが、次回の週間在庫統計には大いに注目しており、ハリケーン情報にも敏感になっているところ。突っ込みがあれば週末あたりに期待して買ってみたい。

ゴム[中立]
 雲の下限近辺で支持されたような上昇となっている。明日の終り値が本日の高値を上まわって引けるのなら再び上値を模索することになることが考えられる。しかし依然、日々線が転換線・基準線の下に位置しており、三尊天井の可能性が遠のいた訳ではない。

前場7・11

【白金】
 昨日の寄り付き近辺まで上昇している。この付近は雲の上限水準であり、転換線が位置している水準。日々線が再び上まわれるかどうかに注目。終値で昨日の高値を上まわるなら反転と見なければならないだろう。

【ゴム】
 雲の下限水準から反発している。雲を下まわるかどうかに注目。

皆、安い

金[やや弱気]
 終り値が6日の安値を下抜いており、下値を試す局面に変化したと思われる。2,300円を割り込めば下げが加速することもあり得る。

白金[やや弱気]
 直近の支持線であった4日の4,459円を割り込んだため、チャートは一気に悪化した。ダブル天井の可能性も視野に入れておく必要がある。日々線が転換線を割り込んでもいる。どの辺で反転のサインが見られるかだ。それまでは予断は許されない。

エネルギー[やや弱気]
 原油、製品とも本日の終り値で6日の安値を割り込んでおり、また3品ともに転換線をも割り込んでいる。調整局面入りが考えられる。

ゴム[中立]
 直近の支持線であった5日の294.2円を寄りから下抜いており、チャートは一気に悪化している。一目均衡表でも転換線・基準線を既に下抜いており久々に雲の中に突入している。三尊天井完成の可能性が高まったと言えよう。他方、1年余りも雲を割り込んでいない相場だ。今回がそうだろうことに当方は賭けてみようとは思わない。割り込むなら、割り込んでから売っても遅くはないだろうと考える。

反省

 近頃、本ブログにおいて、「思い込み」による相場観が多くなってきていると自覚している。「もうそろそろだ」というような「思い込み」である。テクニカル的には何のサインも現われてもいないのに、勝手に「思い込んで」いる自分がいる。
 「まだ」や「もう」は自分が決めるのではなく、マーケット参加者の意志が決めること。反省しきりである。
 初心にかえり、テクニカル分析を主体にトレンドを観てゆこうと思う。
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