小泉武夫著『不味い!』(新潮文庫)。発酵学の権威であり、東京農大教授である小泉先生の著作はほとんど読んでいる。この本もだいぶ以前に買ってあった本だった。
世の中には「旨いもの」について書かれた本があまた存在するが、不味いものについて書かれた本はそうはない。ふだんから味覚人飛行物体、舌の冒険家として世界を飛び回っている先生が著わした旨いものに関する記述には思わず唾を飲みこむこともしょっちゅうなのだが、今回はその先生が出合った不味いもののオンパレード。「ホテルの朝食の蒸した鮭」などのところでは思わず拍手パチパチした。
でも・・・でも・・何時もの小泉流とはちょっとちがうんだよなぁ。今回だけは、なんだかヤッツケ仕事のような気がするんだなぁー。
やはり鉄の胃袋を持つ先生には、これまでのように旨いものを教えてもらいたいなぁと思ってしまった熱烈読者であった。
世の中には「旨いもの」について書かれた本があまた存在するが、不味いものについて書かれた本はそうはない。ふだんから味覚人飛行物体、舌の冒険家として世界を飛び回っている先生が著わした旨いものに関する記述には思わず唾を飲みこむこともしょっちゅうなのだが、今回はその先生が出合った不味いもののオンパレード。「ホテルの朝食の蒸した鮭」などのところでは思わず拍手パチパチした。
でも・・・でも・・何時もの小泉流とはちょっとちがうんだよなぁ。今回だけは、なんだかヤッツケ仕事のような気がするんだなぁー。
やはり鉄の胃袋を持つ先生には、これまでのように旨いものを教えてもらいたいなぁと思ってしまった熱烈読者であった。