『七つの海を越えてー史上最年少ヨット単独無寄港世界一周ー』 白石康次郎著
 この著者のことはまったく知らなかった。著者は最近テレビにも出演していて、何とはなしに見ていた僕は、テレビの中でのこの青年のたたずまいや発する言葉に何か好感を持ったのだった。著書もあるとのことだったので早速読んだ。
 タイトルどおりの内容だ。カネも無ければ人の手づるも無い青年が、一念発起、さまざまな困難、立ちはだかる壁を乗り越え、ヨット単独無寄港世界一周を成し遂げるまでの記録。
 こんな青年がいまの日本にいることがしみじみうれしかった。この青年は日本のタカラモノだろう。                         (文春文庫)