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■ ■ 内外の市況・ニュース記事など ■ ■

◆【米国市況】株下落、半導体銘柄への売り響く−ドル153円台前半
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-30/SM6QF6DWRGG000?srnd=cojp-v2
・決算で明暗−AMDは10%超の下落、アルファベットは約3%高
・10月の円相場、2016年終盤以来の大幅安となる可能性も


 30日の米株式市場でS&P500種株価指数は下落。日中は前日比プラス圏で推移する場面もあったが、半導体銘柄への売りが相場全体の足を引っ張った。
株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5813.67 -19.25 -0.33%
ダウ工業株30種平均 42141.54 -91.51 -0.22%
ナスダック総合指数 18607.93 -104.82 -0.56%
 フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.4%下落。前日発表した売上高見通しが失望を誘ったアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が、10%を超える下落となったほか、エヌビディア株もさえない展開。
 市場では経済指標も意識された。米国の7−9月実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率2.8%増となった。個人消費は市場予想を上回る3.7%増。食品とエネルギーを除く個人消費支出(PCE)コア価格指数は2.2%上昇。伸びは米金融当局の目標にほぼ一致した。

国債
 米国債相場はまちまち。この日発表された各経済指標を受け、市場では米利下げ観測が後退。金融政策動向に最も敏感な2年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。
国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.51% 1.0 0.22%
米10年債利回り 4.30% 4.2 0.99%
米2年債利回り 4.17% 7.6 1.86%
米東部時間 16時33分
 米財務省は四半期定例入札での中長期債の発行規模を前四半期から据え置いた。30日の発表によると来週実施する3、10、30年債の入札は発行額が計1250億ドル(約19兆1600億円)。この規模は市場でも広く予想されていた。
 また同省は「少なくとも向こう数四半期」は中長期債の発行を増やす必要はないとのガイダンスも維持。債券ストラテジストの間では、入札規模を維持するとのガイダンスを財務省が修正する可能性があるとみる向きも一部にあった。
 トランプ前大統領、ハリス副大統領のいずれも大統領選の争点として赤字削減を大きく取り上げていないことを踏まえると、期間長めの国債で発行規模をいずれ拡大することは不可避とみられている。

為替
 外国為替市場ではドル指数が小幅安。主要10通貨のほとんどに対して下落した。
為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1261.16 -1.80 -0.14%
ドル/円 \153.37 \0.01 0.01%
ユーロ/ドル $1.0858 $0.0039 0.36%
米東部時間 16時33分
 円の対ドル相場は、日本銀行の金融政策決定会合や米雇用統計などを控えて方向感を欠く動きが続いた。ニューヨーク時間午後4時時点では1ドル=153円前半で推移。日銀が31日に発表する政策は現状維持が広く予想されている。
 10月の円相場はこのまま行けば、月間ベースで2016年終盤以来の大幅安となる可能性がある。
 10月のADP統計では、民間雇用者数の伸びが加速し、1年余りで最大の増加。労働需要が極めて堅調なことが示された。
 ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)の市場戦略グローバル責任者ウィン・シン氏は「ADP統計と非農業部門雇用者数は必ずしも一致しないが、これは非常に強い数字であり、11月1日に発表される雇用統計では上振れリスクに警戒が必要だ」とリポートに記した。
 来週の米大統領選後に市場が大きく変動するリスクに備える動きが広がっており、ドルの変動をヘッジするコストは約2年ぶりの高水準となっている。
  ブルームバーグ・ドル・スポット指数の1週間物オプションにおけるインプライドボラティリティーは30日、リセッション(景気後退)懸念が金融市場で強まった2022年12月以来の高水準を付けた。

原油
 ニューヨーク原油相場は反発。原油在庫の減少や、中東で戦闘が激化する可能性を背景に3日ぶりに上昇した。
 イスラエルの閣僚は親イラン民兵組織ヒズボラとの戦闘が年内に終結し得るとの認識を示したが、イスラエル軍トップはイランが再び攻撃を仕掛けた場合、同国を「徹底的に攻撃する」と言明した。
 エミリー・アシュフォード氏らスタンダード・チャータードのアナリストは「原油市場が落ち着きを取り戻したのは性急だったと考えられる」とリポートで分析。「長期にわたって攻撃がエスカレートするリスクがあり、軍事的にも外交的にも当面は解決の見通しが立っていない」と続けた。
 米政府の統計で原油在庫が先週51万5000バレル減少したことが示され、これも相場の支援材料となった。減少幅は業界団体の予測よりは小さかったが、ブルームバーグのユーザー予想より強気な数字だった。ブルームバーグのユーザーは87万1000バレルの増加を見込んでいた。
 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は、前日比1.40ドル(2.1%)高の1バレル=68.61ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.43ドル(2%)上昇の72.55ドルで引けた。


 金スポット相場は続伸し、過去最高値を更新した。米国の選挙を控えて安全資産としての需要が高まった。米民間雇用者とGDPのデータが米経済の底堅さ継続を示した後も、金は堅調に推移した。
 金スポットは一時1オンス=2790.02ドルと、前日に記録したそれまでの最高値を上回った。この日発表されたADPの民間雇用統計と米GDPを受け、米連邦公開市場委員会(FOMC)が次回11月会合を含め今後数四半期に利下げを継続する見通しは維持されそうだ。金投資には利息が付かないことから、借り入れコストの低下は金にプラスになると捉えられることが多い。
 スタンダードチャータード銀行のアナリスト、スキ・クーパー氏は「選挙を控えて市場のポジショニングは高くなっているが、選挙以外にも米追加利下げ期待や金融市場全般の情勢、地政学上の不透明感も影響している」とリポートで分析。「トランプ前大統領が勝利するシナリオでは関税拡大の影響と、そうした関税に伴うインフレ圧力に市場は注目している」と述べた。
 金スポットはニューヨーク時間午後2時39分現在、前日比13.58ドル(0.5%)高の1オンス=2788.32ドル。ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は19.70ドル(0.7%)上昇の2800.80ドルで引けた。
◆ドルのヘッジコスト急上昇、22年以来の高水準−大統領選リスクに備え
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-30/SM6NPDDWLU6800?srnd=cojp-v2
◆OPECプラス有志国、減産縮小延期の可能性=関係筋
https://jp.reuters.com/markets/commodities/ZNT6Q6UOXBPDPPQNEJMXBPYSSM-2024-10-30/

■バイデン氏、トランプ氏支持者を「ごみ」と表現か 物議醸す
https://jp.reuters.com/world/us/6ZTGI4FXQVPPZOJYD6FUG5FUHE-2024-10-30/
■北朝鮮兵のロシア派遣、ウクライナで戦争拡大の恐れ−米国防長官
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-30/SM6OKBDWX2PS00?srnd=cojp-v2
■EUが中国に当局者派遣へ、EV関税の代替案巡る協議で−関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-30/SM6OY6T1UM0W00?srnd=cojp-v2
■英国、400億ポンド増税へ−現労働党政権が最初の予算案発表
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-30/SM66J1DWRGG000?srnd=cojp-v2
■VW、ドイツ国内の工場閉鎖を回避するコスト削減策を提示
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-30/SM6IJYT0G1KW00?srnd=cojp-v2
■中国格安サイト「Temu」をEUが調査へ、違法商品対策巡り−関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-30/SM6IE5T0G1KW00?srnd=cojp-v2
■中国の景気刺激策、手がかりは抗議活動データ−経済的苦境の実態示す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-29/SM37E0T0G1KW00?srnd=cojp-v2
■台湾は「捨て石」にされる可能性、トランプ氏発言巡り中国報道官
https://jp.reuters.com/world/taiwan/N3HY72QJ7BIB5EPJSG5QEXZMUE-2024-10-30/
■北朝鮮、ロシアに戦術核などの技術移転要請の可能性=韓国国防相
https://jp.reuters.com/world/ukraine/I7YEGFL7D5KKPIYVUMBJDK2YXY-2024-10-30/

●米財務省、四半期入札規模を1250億ドルで据え置き−ガイダンスも維持
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-30/SM6B1QT0AFB400?srnd=cojp-v2
●米GDP、7−9月は堅調なペースで拡大−個人消費が予想上回る
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-30/SM65L6DWLU6800?srnd=cojp-v2
●米民間雇用者数、1年余りで最大の伸び−力強い労働需要示す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-30/SM64RDT1UM0W00?srnd=cojp-v2
●米中古住宅販売成約、20年夏以来の大幅上昇−金利低下など奏功
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-30/SM69NEDWX2PS00?srnd=cojp-v2
●米住宅価格指数、前年比4.2%上昇に伸び鈍化−高金利で買い控え
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-29/SM4C4RDWLU6800?srnd=cojp-v2
●ECBは追加利下げを急いではならない−シュナーベル理事
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-30/SM6FPLT0G1KW00?srnd=cojp-v2


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