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■トランプ次期大統領、中国に10%追加関税へ−メキシコとカナダは25%
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■メキシコ大統領、報復関税の可能性を示唆−トランプ氏の方針受け
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■中国籍貨物船、バルト海の海底ケーブル損傷に関与の疑い−北欧2カ国
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●FOMC議事要旨、「緩やかな」利下げに対して幅広い支持
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●シカゴ連銀総裁、中立金利近づく中での利下げペース鈍化は理にかなう
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●SF連銀総裁、「労働市場はバランス取れてきた」−悪化は望まない
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●米消費者信頼感指数、約1年ぶり高水準−景気や労働市場を楽観
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●米新築住宅販売は大幅減、2年ぶり低水準−ハリケーン被害が打撃
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●全米の住宅価格指数、9月は伸び鈍化−買い手の交渉力強まる
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●ブラジル、インフレ率が加速 追加利上げ可能性高まる
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◆【米国市況】S&P500種が最高値、レバノン停戦を好感−153円近辺
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・S&P500種は7日続伸−トランプ氏の関税方針の影響限定的◆ドル高の流れは年初に反転、中国が報復関税の可能性−アリアンツGI
・原油続落、バイデン大統領がイスラエルとヒズボラの停戦合意を発表
26日の米株式市場で、S&P500種株価指数は7営業日続伸。終値で過去最高値を更新した。トランプ次期米大統領は主要貿易相手国への追加関税の方針を表明したが、株式相場への影響は限定的だった。またイスラエルがレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラと停戦で合意し、地政学リスクが後退したことを好感した。
株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 6021.63 34.26 0.57%
ダウ工業株30種平均 44860.31 123.74 0.28%
ナスダック総合指数 19174.30 119.46 0.63%
S&P500種の7日続伸は、9月半ば以来の長期連続高。今年に入り52回目の最高値更新となった。マイクロソフトをはじめソフトウエア銘柄が高い。ソフトウエアは関税リスクが及びにくい業種とみられている。一方でゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターなど自動車メーカーは、トランプ氏の関税方針に反応して下落。メキシコと中国へのエクスポージャーが背景にある。
トランプ氏は、中国からの輸入品に10%の追加関税、さらにカナダとメキシコからの全輸入品に25%の関税を課す方針を表明。移民や違法薬物の流入を防ぐ上で必要な措置だとしている。
米国株は先週、大統領選後の上昇基調を再開し、S&P500種はその後も緩やかな上昇を続けている。ただ感謝祭の祝日を28日に控え、現物・先物取引ともに出来高は比較的落ち着いている。
S&P500種は今年に入り25%余り上昇し、このままいけば年間リターンは2年連続で20%を超える。
米国債
米国債は10年債が下落。トランプ氏による主要貿易相手国への追加関税の方針表明に反応した。前日は、次期財務長官に起用されたスコット・ベッセント氏がトランプ氏の極端な政策を和らげる可能性があるとの観測から、米国債相場は今年2番目に大きな上げを記録していた。
国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.47% 0.1 0.02%
米10年債利回り 4.29% 2.1 0.50%
米2年債利回り 4.25% -2.1 -0.48%
米東部時間 16時48分
チャールズ・シュワブのチーフ投資ストラテジスト、リズ・アン・ソンダース氏は「他の条件が同じであれば、関税はインフレに上向きの圧力をかけ、成長には下向きの圧力となる」と指摘。「市場参加者は概して実際のインフレ率上昇を予期しておらず、それが大きなサプライズになることはあり得る」と述べた。
外為
外国為替市場では、ドルが主要10通貨のうち円を除く全てに対して値上がり。トランプ氏による関税賦課の方針表明が手掛かりとなった。
為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1288.05 3.00 0.23%
ドル/円 \153.11 -\1.12 -0.73%
ユーロ/ドル $1.0489 -$0.0006 -0.06%
米東部時間 16時49分
リソルツ・ウェルス・マネジメントのチーフ市場ストラテジスト、キャリー・コックス氏は、ブルームバーグテレビジョンで「ドルは米大統領選の投票日以降にかなり急激に上昇している。これはつまり、それらの政策の一部は遂行され、他の国々に重くのしかかる可能性があると投資家が考えているということだ」と述べた。
円は上昇し、一時1ドル=152円99銭を付けた。
一方、トランプ氏による関税賦課の方針表明を受けてカナダ・ドルは下落。米ドルに対し一時1.4%下げ、2020年4月以来の安値を付けた。
原油
原油先物は続落。ニューヨーク時間午前の取引では前日比プラス圏で推移していたが、バイデン米大統領がレバノンでの停戦合意成立を発表する見通しだとの報道が伝わると、売りが優勢になった。バイデン氏は米東部時間午後3時半過ぎに停戦合意を発表した。
午前の原油相場では、 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」の主要メンバーが供給拡大の再延期について協議を開始したとのブルームバーグの報道が買い材料視されていた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前日比17セント(0.25%)安い1バレル=68.77ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は0.3%安の72.81ドル。
金
金相場は小幅高。前日は中東での緊張緩和の兆しを受けて3%余り下落していた。
金スポット価格は1オンス=2630ドル付近で推移。この日はトランプ氏が明らかにした中国などへの関税措置強化の方針や、レバノン停戦合意などが意識された。
ニューヨーク商品取引所の金先物2月限は前日比3.70ドル(0.1%)高の2646.30ドルで引けた。
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